幼稚園や保育園、こども園への入園は子どもが初めて社会への一歩を踏み出す機会となります。
大切な我が子を入園させる園はどのような特色があるのか気になりますよね!
保育内容も園によって様々ですが、大きく分けて自由保育と一斉保育に分けられます。
この記事ではそれぞれの保育のメリット・デメリットをまとめて紹介したいと思います。
これから幼稚園・保育園・こども園に入園を考えている方の参考になるはずですよ。
|
自由保育とは?
自主保育とも言われ、文字通り子どもたちが自由に(自主的に)好きな遊びを見つけ、活動する保育のことです。
お絵描きをしたい子はお絵描き、積み木遊びをしたい子は積み木、などと子どもたち自身がその時にやりたい遊びを選び、楽しみます。
自由と言っても、好き勝手に過ごしているわけでなく、現場の保育士も放任しているわけでは決してありません。
大まかな生活の流れ(日課)、遊びのルールは決まっており、何よりも担任の保育士は、子ども達のことを常に観察しながら、好きそうなおもちゃ・子どもたちの発達にあったおもちゃを用意したり、危険を予想しながら保育室のレイアウトを考えたり、遊びが広がるように活動を考えたりと、
直接指導することは少ないですが、子どもたちが自主的に動けるように支えています。
モンテッソーリ教育という言葉を聞いたことのある人も多いかもしれません。(よく”モンテ”と略されていますよね)この教育法を取り入れている園は自由保育の園が大半です。
モンテッソーリ教育については別の記事で詳しく解説しますね。
【保活】モンテッソーリ教育って何?教育法と園の特徴を簡単に解説!
自由保育のメリット
自由保育のメリットは次の3つの点です。
・子どもたちの主体性、自由な発想を育む
どんな遊びをするか、どこで誰と遊ぶのか、遊ぶために必要な物まで、自分たちで考えて決めていきます。
現場の保育士は子どもの考えを尊重しながら、遊びのヒントを与えたり、必要があれば一緒に遊んで
子どもの得意分野を引き出すお手伝いをしていますよ!
・自己決定力が養われる
人生では自分で決めなくてはいけない場面に沢山遭遇しますよね!
そんな時に自分でしっかりと意思決定ができる力、自分で決めたことに責任を持つ力を
発揮することができます。
・お互いにルールや遊び方を共有しながら遊ぶ為、子ども同士の関わりも深い
遊びの中では、子ども同士で一緒に友達と話し合ったり、協力し合うこともあるので、
コミュニケーション能力や、どうやったら自分の意見を認めてもらえるかプレゼンする力も
身に付くことが期待されます。これは社会人になっても必要になってきますよね!
その中で自分とは別の考え、思いも理解できるようになり、お互い認め合うことの大切さを知ることができます。
その中で芽生えた友情は、きっと素敵なものになることでしょう。
自由保育のデメリット
良いことがたくさんある自由保育も、少なからずデメリットも存在します。
それが次の3点です。
・遊びや行動に偏りがでてしまう
自由保育では、子どもの好きな遊び、興味のある活動を行っていく為、苦手なことなどに取り組む機会が少なくなる傾向にあるようです。
・協調性が育ちにくい
個人差もありますが、遊びによっては1人で遊ぶのが好きな子もいます。
周りの人に合わせたり、
協力する経験が場合によっては少なくなってしまうことも考えられます。
・集団での生活に馴染みにくい
子どもの主体性を大切にしている為、集団で活動する機会が少ない傾向に。。。
だからと言って必ずしも集団に馴染めないというわけではありません!
馴染むのに時間がかかってしまう可能性も予想されます。
一斉(いっせい)保育とは?
文字通り、そのクラス等で同じ活動を一斉に行う保育のことです。
保育士が決めた指導内容です。
おそらく、読者の方の大半もこの保育法で幼児期を過ごしていたのではないでしょうか?
幼少期のことを思い出してみてください!
子どもたちはみんな椅子に座って、先生が前に立ち、
「今日は文字の練習をしましょう!」
「今から粘土遊びをしましょう!」
などと話していた記憶はありませんか?
日本で1番取り入れられている保育法です!
保育士は集団生活の基本を教えたり、カリキュラムに沿って毎日の活動を支えていきます。
一斉保育のメリット
一斉保育のメリットは次の3点です。
・社会性や協調性が育まれる
社会性や協調性は、その後の学校生活、社会人になってからも必要な力の一つですよね。
みんなで同じ活動を行う中で、その基礎を身につけることができます。
・小学校に入学したときもすぐに環境に馴染める
小学校では、椅子に座って授業を受けるのが大半だと思います。
一斉保育も同じスタイルで活動している為、入学しても抵抗なく学習に入れる場合が多いです。
・様々な経験を平等に与えられる
得意なこと、苦手なことも含めて様々な活動を満遍なく経験できます!
得意なことはもっと伸ばすことができたり、苦手なことに挑戦する機会があることで克服につながることも期待できますよ!
一斉保育のデメリット
オーソドックスな一斉保育にもデメリットがあります。
それが次の3点です。
・子どもたちの自主性が育ちにくい
毎日の活動が決まっている為、自分で考えて行動する機会が少なかったり、
自分の想像したことを形にする経験が少なくなりがちです。
・指示待ちになってしまいがち
保育士が決めた活動を行うので、子どもたちは保育士が説明しなければ
活動を行うことができません。
そのことから”指示待ち”になってしまうのではとの指摘があるようです。
・自由に遊ぶ時間が少なくなる
私たち大人は”自由時間”と聞くとワクワクしませんか??
子どもも一緒です!
一斉保育の中でも、自由に遊べる時間はありますが、
活動内容が決まっているが故に
前述の自由保育に比べると少ない傾向にあります。
まとめ
ここまで、自由保育と一斉保育のメリット・デメリットを解説しましたが、
こっちの方が良い!!ということはなく、
どちらも良い保育をしていることは明確です。
また、双方のデメリットは現場の保育士が1番理解しており、
それぞれのデメリットを少しでもなくす為、日々改善が行われています。
2つの保育法の特徴を知り、自分の子どもにはどちらの園があっているのかを
未来を見据えて考えていきたいですね。
コメント